弁護士の無料相談を利用する前に準備しておきたいこと

トラブルを抱えてしまい解決方法がわからない、そんな時にまず検討したいのが弁護士への相談です。法律の専門家に相談をすれば、状況を整理し解決の糸口を探ることができます。無料相談を行っている法律事務所なら、弁護士への相談が初めてという方でも安心です。

無料相談を利用する際に気をつけたい点や事前の準備についてまとめました。

無料相談の時間は限られている

法律事務所の無料相談には時間制限があるため、なるべく短時間に要点を伝えることができるよう準備をしておくことが大切となります。法律事務所によって多少異なりますが、無料相談が可能な時間は大体30分から1時間程度であることが多くなっています。

短時間のうちに具体的な話ができるよう、事前に要点をまとめておきましょう。

自分の要望をはっきりさせておく

無料相談を利用する前にまずはっきりさせておきたいのが、自分自身の要望です。例えば、借金問題について悩んでいる場合、返済方法について相談をしたいのか、自己破産を考えているのか、という部分をきちんと決めておくことが大切になります。

弁護士は依頼人がどうしたいのかを確認した上で、その状況に合ったアドバイスを提供してくれるのです。とにかく困っている、悩んでいるといった状態で相談を開始してしまうと、アドバイスを受けるまでに長い時間がかかってしまいます。

事前に自分自身の意志を固めておけば、相談内容を短時間で伝えることができるでしょう。

下調べをしておく

相談前に自分がどうしたいのか決めようと考えても、なかなか上手くいかない場合があります。そのトラブルについてどんな解決方法があり得るのか、といった部分を知っていないと判断が難しくなってしまうためです。事前に同様のトラブルについて下調べをしておけば、一般的にどういった形で解決が可能なのかを確認することができます。

もちろん似たような事例であっても細かい部分に違いがあれば、同じ解決方法が望めないかもしれません。しかし、ある程度選択肢や可能性を狭めておけば、より具体的に相談を行うことができるでしょう。トラブルの要点を正確にまとめておくためにも、下調べで情報を得ておくことが大切です。

トラブルが起きた流れや原因をまとめておく

無料相談にかかる時間を短縮するためには、トラブルが起きた流れを時系列順にまとめておくことが重要です。いつ誰が何をしてどうなったのか、という部分をわかりやすくまとめておくと、弁護士がトラブル内容を把握しやすくなります。

また、事前に紙に書き出しておけば、自分自身の考えもまとまりやすくなるでしょう。紙に書き出した内容が長くなりすぎてしまったら、不要な部分を削りさらに短くまとめ直してみましょう。限られた時間内に無理なく相談できるよう、基本的な流れをきちんと見極めておく必要があります。

資料になりそうな書類はすべて持参する

トラブルに関連していそうな書類もまとめて持参し、弁護士に見てもらったほうが良いでしょう。例えば、借金関連の問題について相談をするのなら、収入や財産に関する資料や証明書、債権者から受け取った借用書などの書類を用意します。

交通事故関連の相談なら、事故証明書や診断書、保険会社から受け取った書類等を持っていくのがおすすめです。また、離婚相談の場合は戸籍謄本や配偶者と自分自身が所有している不動産の登記簿謄本などを持っていく必要があります。

複雑なトラブルについて相談をする場合、こうした資料や書類を用意していないと正確に状況を伝えることができません。特に、借金問題は金額や債権者の数等も重要となってきますので、なるべく詳しい資料を用意しておく必要があります。

関係があるかどうかわからない、というような書類でも一応一緒に揃えておくと安心です。


関わっている人物や会社の一覧を作成しておく

トラブルに関連している人物の会社等が複数あるという場合には、一覧や相関図を作成しておくと良いでしょう。例えば、借金問題なら債権者の一覧を作成し、それぞれの社名や借入金額、担保の有無といった情報を添えておくと状況が伝わりやすくなります。

また、遺産相続に関する相談をする際には、親族に関する詳しい情報をまとめておく必要があるでしょう。トラブルの内容や状況に合わせてわかりやすい一覧や相関図を用意しておけば、弁護士がアドバイスをしやすくなります。

わかりやすく相手に伝えることができるよう、様々な準備をしっかり行っておくことが相談時間の短縮に大きく役立つでしょう。

事実を包み隠さず伝える

無料相談を実のあるものにするためには、事実をありのまま隠さずに伝えることが重要となります。隠し事をしたり、不利な部分を曖昧にしたりしてしまうと、せっかく弁護士に相談をしても適切なアドバイスが受けられません。

自分側に非がある物事についてはあまり詳しく話したくないと感じるものですが、その部分を隠してしまうとトラブルを正確に伝えることができなくなります。また、隠し事をしながら相談をした場合、アドバイス通りに対応を行っても解決に至ることはできません。

不正確な情報によって得たアドバイスに頼れば、むしろ状況を悪化させてしまう恐れもあるでしょう。弁護士には守秘義務がありますから、依頼人から聞いた話の内容を外部に漏らすようなことはありません。弁護士は法律に精通した専門家ですから、秘密を守ることについては身近な人よりも信頼できる相手だといえます。

不利な部分について詳しく話したとしても、その内容が他の人に知られる心配はないのです。正直にありのままの事実を話して、トラブルの解決方法をアドバイスしてもらいましょう。

時間が足りなくなったら

無料相談の制限時間を過ぎてしまったがもっと詳しく話が聞きたい、という場合には延長を頼むことになります。相談内容や法律事務所によって異なりますが、有料相談には一時間あたり5千円から1万円程度かかるのが一般的です。

無料相談では足りないかもしれないと考えているのなら、事前に相談費用としてお金を用意しておくことをおすすめします。

無料相談の後

無料相談を利用したら必ず正式に依頼をしなければいけない、というわけではありません。一旦帰宅してじっくり考えてみても良いですし、他の弁護士からセカンドオピニオンを聞くという選択肢もあります。正式な契約には着手金が必要となりますし、後から気軽に他の人に替えるということはできません。

弁護士から受けたアドバイスをきちんと覚えておき、じっくり考慮してから契約を決めたほうが良いでしょう。

関連資料(アディーレ)https://www.adire.jp/